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Something Poetical Private

私的で詩的な映画の感想を書いています。

一体誰にハマるのか全然わからないけれど, 俺得ではあった. ~planetarian~

映画としての質が良いかなんてどうでもいいから好きって話.

Introduction

さーて, 今回は少しハイテンションでお送りします. 以前から僕のことを知っている人であれば, 僕のこの 9 月の本命は「スーサイド・スクワッド」とかいうかなり危ない雰囲気の漂う実写映画だってのはご存知かもしれません. 本命でいきなりこのブログの新作記事トップを飾るというのも考えたのですが, 暇だったのと気になったのでこの planetarian, 見に行ってみたわけですよ.

planetarian-project.com

いい意味で, 失敗だった. 本命がヘボでもいっかなって気持ちになっちゃった.

僕この映画大好きです, 本当に. Twitter で惚れた女を擬人化するとだいたいこういう映画になるって書いちゃったくらいには好きです. わからないと思うけどわからなくていいです.

一番惜しむらくは公開時期で, 「君の名は。」の翌週なんて時期に公開されたアニメ映画って, そりゃ多くの人々は「君の名は。」になびきますよ. そりゃそうですよ. おかげで Twitter 情報もほぼなく, 僕がこの映画の存在を知ったのは「たまたま TOHO シネマズの公式アプリを開いてシン・ゴジラを次いつ見ようか考えていたらこの映画を発見した」だけですからね. 相変わらず映画に関する引きだけはいいんだ, 本当は宝くじ当てたいんだけど.

他にも言いたいことはあるんだけど, 僕が紹介したいのは映画なので映画の話をしましょう.

内容に先立ち言っておきたいことは, 僕はネット配信されていたものを全く見ていません. この映画を単体で見ました. 今思うとですが, そのせいかこの世界に何が起きたのかとか背景はあまりわかっていません. でもわからなくてもこの映画を楽しむのにそんなに差し支えはないと思います(この物語を楽しむのには差し支えているかもしれませんが). 僕がそうだったからです. それに, SF 小説ってあんまりその世界が構築された経緯とかって明示されなかったりするじゃないですか?

ネット配信されたものは円盤が今月末辺りに発売のようです. 僕が買うのかはわかりませんね...

続きには内容紹介もありますので, キモには触れないつもりですが内容を知らないで映画を鑑賞したいと言う方はここらでブラウザバックをおすすめします.

あと今回僕は「好きです」としか言っていないのでもっと意味のある文章が読みたい, 時間の無駄は嫌だって人も是非ブラウザバックをお願いします. いやマジで今回の記事はわりと初期の方の田之倉くんを前にした青石さん状態なので(絶対に伝わらない).

summary

プラネタリウムはいかがでしょう。 どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき……。満天の星々がみなさまをお待ちしています」

まだこの世界で「都市」が機能していたとき, 彼女はデパートの屋上でプラネタリウムの集客をしていた.

あれから何年経ったのだろう. 老人は吹雪の中を歩いていた. 彼にはまだやり残したことがある. まだ死ぬわけにはいかない, その思いだけが彼を突き動かしていた. しかし身体はいうことをきかない. 彼は吹雪の中倒れてしまった.

彼はふたつの幸運に見舞われていた. 倒れた地点は 20 人足らずの小さな集落とはいえ集落のすぐ近くだったこと. そしてたまたま外に遊びに出ていた子どもたちに発見されたことだ. 彼は運良く一命を取り留めた.

集落の長と子どもたちを見て, 彼は若い頃のことを思い出していた. 若かりし頃を, 生きることに必死で他のことに気をかける余裕もなかった頃に, 「ほしのゆめみ」に会ったことを.

数日後, 彼は子どもたちに星を見せた. 人類の頭上には分厚い雲が四六時中あり, 夜空, 星どころか子どもたちは太陽さえ見たことがない. それでも, 彼は子どもに星空を見せることができた, なぜなら彼は「ほしのひと」と呼ばれる, 居住区を周りプラネタリウムを見せて回る男だったからだ.

彼はなぜ「ほしのひと」となったのか, 「ほしのゆめみ」とは何があったのか. 彼の想いは子どもたちに受け継がれるのか……

Impression

100% 「俺得映画」です. 僕以外誰が見るんだよコレ. 僕が行ったシネマには僕を除いたら 5 人くらいしかいなかったぜ. ちょっと早くついちゃったとはいえ開演一時間前に受付したら「どの席も空いてます」って言われて爆笑(映画を見る前にね). 僕がよく映画をみる地域で 2 箇所でしか上映してないってのにどうなってんだよ, とこんな風に最初は全く期待できない出会いだったのに, 蓋を開けたら良い話という. 見る前は「大好きだったらどうしよう」という意味不明な不安を抱いていたけど, 大好きでした. で特にどうもしていません. 好きなものは好きです.

はっきり言いまして, 見てる途中でだいたい話わかりました. で, 「あ, これ俺が好きなやつだ」とも, 「あ, これ俺泣くわ」とも思いました. そのようになりました. 期待通りでした. 期待通りすぎて驚きました.

でもね, どうしようもなく僕は好きなんですよ. こういうバカな男が. 先達の忠告を聞けない男が. 酔ってしまったらもう止まらない男が. そしてなまじっかインターフェースが有能故に感情移入してしまう男が僕は好きなんですよ. 最後「壁の向こうでお前をいくらでも働かせてやる」なんてどう考えたってこの男「バカ」でしかないのに僕はこのセリフに号泣するんですよ. だって, 自分でもそうすると思うから. いくらインターフェースだとわかっていたって, それが正解だと僕も思ってしまうから. 何を言っているのか全然わからないと思うけれどわからなくていいです.

おそらく, 真面目に SF として語るのであればインターフェースが高度に発達した社会, たとえば森博嗣の「W シリーズ」とか, あるいは人格の消失という意味では「長門有希ちゃんの消失」と絡めるとか, 人工知能の話題とか哲学の話とか関連させて何か言うべきなのかもしれませんが, この映画に関しては「だって好きなんだもん俺!!」という気持ちでいっぱいなのであまり御託を並べたくないです. 放棄します.

Detail

箇条書きで細かいことと言い訳を書くよ.

  • 地味にアクションシーンあります. けどすごいわけでもそれでめっちゃ盛り上がると言うわけでもないです. 必然性はあります.
  • 全体的に, 良い話です. 僕みたいに泣く人は泣くと思います.
  • 絵? ごめん詳しく見ていない. でも目立つ悪いところもなかったと思いますよ.
  • キャスト? スタッフ? ごめん, この業界全然わからないので他をあたってください.

Conclusion

ネタバレしないで書いたらすごくぺらっぺらの文章になったけど後悔はしていません. それより, 早く見に行ったほうが良いですよ. 長く劇場で見られるかわからないですよ?

あー嬉しい. こういうツボにハマる映画をみたときって本当に嬉しい. 僕と同じツボを持っている人そんなに多くないと思うんですけど, この文章読んで「気になるな」と思った人には見てほしいです.